英語で覚える花のいろいろ
このページは、私の『花ブログ: NYフラワー元気通信!』にアップした過去記事の中から、英語で覚える花としてピックアップしたものです。ブログからなので、少し言葉が語りかけ口調になっています。ご了承ください。
その花にまつわる話も交えながら、英語での呼び名もお教えしましょう。
パンプキンツリーって、聞いたことありますか?
どうもアメリカ特産?みたいで、生徒さんたちも「今まで見たことなーい」と言います。
これです。
こういうかぼちゃの小さいものが、一つの枝に鈴なりになっていて、なんかとてもこっけいな花?実?です。
聞けば、「なす科」らしい。
でも、その枝には、とってもとっても鋭利なトゲがあり、そのトゲの威力は?バラどころではありません。 すっごく痛い。
見てもわかるとおり、中に実が入っているから、とても重いです。 だから、活けるときにオアシス(スポンジ状の活けるときに使うもの)が、へたしたらぼろぼろになります。
思い切って、狙いと角度を定めて、挿さなくては。。。
この季節、10月だけに見られます。たぶん、そのほかの季節は作ってもしょうがないのかもしれませんが、しっかり季節の枝物になっています。
『オーニソガラム』 = "Ornithagolum" と言います。とても清楚な印象を持つお花です。
しかし、なんと言っても最大の特徴は、花持ちのよさ! 2週間は絶対にイケます。下からどんどん咲いてきて、ピラミッド状に咲くみたい。
そのすっとした立ち姿が素敵ですね。葉はついていません。
カップのようなフォームの花とされていますが、花の中ほどに黒のヘッドが、大変よいアクセントをつけてくれます。
長く持つということは、咲くのにも少し時間がかかるので、使いたい日より早めに入荷させておくか、もしくは、かなり咲いているのを購入するかしないと、せっかくの花が生きません。
きれいに咲くと、まん丸の頭がなんともコケティッシュで、清楚であり、キュートであり、しかもエレガントさにも役立ってくれるという、今回も大変重宝したお花でした。
この花は、花嫁さんの持つカサブランカリリーのラウンドブーケの間にも入れました。 とてもよいフィラーの役割をしてくれました。 贅沢ですね。。。
ニューヨークには、韓国系の住民が大変多く住んでいます。
韓国人の女性と話していて、「あの黄色の花は、なんと言う名前?」と聞かれました。
あの黄色の花とは、レンギョウのことです。
これは、私のウチの近所のレンギョウです。
黄色もかなりあざやかな黄色のレンギョウ。
春一番を告げる木ですね。
これを英語では、「フォーセシア」といいます。
フォーセシア。なかなか綺麗な名前でしょ?
切って、花瓶に活けても、なかなか長持ちします。
そうしたら、韓国ではとても人気と言うか、伝統的な花だそうで、なんとレンギョウの歌まであるのだそうです。
あ、でも、その呼び名、韓国語でどういうか度忘れしちゃった。。。
彼女が突然歌いだし・・・かわいい感じの歌だったが、驚いた。。。
どうも童謡みたいな感じに聞こえたけど。
きっと、韓国では春にいっぱいあちこちに咲き乱れるでしょうね。日本の桜みたいに。
NY周辺では、春一番を告げる草木として知られています。垣根にこのように大胆に咲いています。黄色がとてもまぶしいです。
今年の母の日のアレンジに使った花の一つ、クィーン・アン・レースをご紹介します。
ピンクの薔薇のまわりにある、白の小さなふわふわっとした、小さな花の名前です。
一つのかたまりになって咲いています。 茎がひょろっとしていて、頭でっかちです。
英語では、クィーン・アン・レースと呼び、Queen Ann Laceと書きます。
直訳すると、「アン皇女のレース」・・・うーん、ピンとこないわねぇ。
響きは最高!「クィーン・アン・レース」
あれぇ、だめよー、レース・クィーンなんて覚えちゃー。。。
日本語名では、レースフラワー。
こちらの方がぴったりきますよね。
なんせ頭が大きなお花だから、とてもインパクトがあるけど、決して主役にはならず、あくまでもフィラーのお花。 つまり、主役の薔薇や蘭などの、最高の引き立て役としてのお花です。
一見したところ、カスミソウにも似ていますよね。 でも、もっと軽くって、ふわふわしています。
カスミソウを入れると普通のアレンジになるところ・・・このクィーン・アン・レースを入れるとぐっと大人っぽくなるというか、豪華さが増すというか、とても素敵度がアップすると思います。
花の手入れ方としては、すっと伸びた茎に、けっこうもちゃもちゃの葉っぱがついていて、そこは使えないので、きれいにお掃除しましょう。
余分な葉っぱはなるだけ取り去ると、その分、お花にお水があがるので長持ちしますから。
ただ、このクィーン・アン・レースをアレンジするのは、いいけれど、ちょっと一つ困ることがあります。。。
それは、何かというと。。。
この白の小さな花が、毎日のようにぱらぱらっと飾るテーブルに落ちてくるのです。
だから、その周りはこまめにお掃除しないといけません。
それでもやっぱりその存在感はすばらしいから、私は好きですね、このクィーン・アン・レースの花。 私のアレンジによく登場するお花です。
夏のお花の一つに、「デルフィニウム」があります。
ライトブルーとダークブルーがあり、普通の大きさのサイズのものと、大きな「ジャイアント・デルフィニウム」があります。
とてもきれいな青色のお花です。
この真ん中に見える、ふわふわっとした水色のお花のことです。
英語では、Delphinium と書きます。そして、英語読みのアクセントは、デルフィニウム と、フィのところが強調されます。
お花の種類からすると、ブルーの花は限られていて、代表的なのが、このデルフィニウムですね。 一年中通して、手に入れやすいです。
お花やさんで買うと、きれいに下処理がしてあると思いますが、普通は、茎にたくさんのもしゃもしゃした葉っぱがたくさんついていて、下の部分はあまりきれいではありません。
その部分を取り去ると、あら〜というくらい、細い茎が強調されて(けっこう茎は細いです)、ラインが強調されるので、その上に大きな花が乗っているという感じになります。ですから、アレンジには、足元を隠す葉っぱが必要になります。
このデルフィは、ラインフラワーとして使います。つまり、アレンジを構成する高さや横幅を決めるときに使う花として、重宝します。
ラインフラワーには、すっと伸びた茎を使うのが特徴です。
さて、このデルフィ、とてもきれいですが、あまり花もちはよくありません。 活けて2−3日すると、この小さい花びらが、はらはらとテーブルに落ちてきます。 そう、はかないの。。。
蒸れるのが、大嫌い。下処理が悪いと、あっというまに散ってしまいます。 落ちない分は、そのまま乾燥していきます。
ですから、あなたがアレンジするときも、人に差し上げるときも、この「あまり長持ちしない」ということを頭に入れておいてくださいね。きれいな花ですからいっぱい使いたいものですけどね。
このデルフィニウムとひまわりを組み合わせると、とーってもすてきで豪快なアレンジになりますよ。
夏の活けこみの楽しみの一つです。
それから、この写真の中の他のブルーの花は、Cornflower =コーンフラワーといいます。その横にピンクと赤があるでしょう?これも夏の花ですね。
濃いブルーがアクセントとなって、すてきなアレンジができますよ。
これは日本名では蘭。デンファレと呼んでいますよね。
英語では、デンドロビウム。真ん中の"ロ" のところにアクセントがきます。
これはトロピカルのお花ですから、暖かいところが大好きです。寒いところは苦手です。
茎にはたくさんの花がなりますが、下からどんどん咲いていきます。
そして、切花にしてしまうと、先の方が咲く前に茶色くなってかわいくないので、先っぽの方は早めにカットします。
この写真では、カットされていますね。
よく水を吸うので、たっぷりのお水に挿しておくとよーく長持ちします。
ですから、1本あたりの値段は高いけど、(薔薇より高い??)お得といえば、お得ですね。
最近は、いろいろな色のデンドロ(私は略して、デンドロと呼びます)が出てきました。
赤、オレンジ、黄色、薄いピンク、そしてグリーン。
薔薇との相性はばっちりですから、豪華に花揃えして飾ってみるととても素敵です。
小林正観さんの「未来の智恵」シリーズより。弘園社出版。
小林正観さんの本より、感銘を受けたところのご紹介。
今回は、「蓮の花」。英語では、ロータス・フラワーと言います。(参照:Wikipedia)
お釈迦さまの台座の花が、蓮の花です。
蓮の花は、泥水の中から立ち上がってくる花です。気づいていましたか?泥水ですよ、泥水。
確か水の上に咲いているとは知っていたけど、汚い泥水であればあるほど、きれいで大輪の蓮の花が咲くのだそうです。
そして、小さい蓮の花は、きれいな澄んだお水から。
知らなかった。。。
お釈迦さまの伝えたいことは、泥とは、人生になぞらえれば、つらいこと、悲しいこと、大変なこと。
そして、蓮の花とは、まさに人生で花を咲かせること。その花の中に実があるのですが、それが「悟り」です。
つまり、つらく悲しい想いがなければ、人間は悟ることができない、と。
お釈迦様は、美しい花を咲かせるためには、泥が必要である、ということを伝えたかったようです。
私たちはいろいろな大変なこと、つらいこと、悲しいことなどを経験しない限り、美しい花を咲かせることはないらしいです。
逆に言えば、花を咲かせるために、そういうものが必要であると。
だから、いざそういうもの、いわゆる試練と呼ばれるものがきたときに、「あぁ、私は美しい花を咲かせることができるのだ」と思えばいいのではないでしょうか、と正観さんは言います。
その試練を普通は、つらいこと、不幸なこと、悲劇的なことというように捉えるものですよね。
でも、そうではなく、実は、そういう一般的に泥にあたるものが、自分自身にとって、ものすごく嬉しくて、楽しくて、そして幸せですばらしいこと、そして、ありがたいことだ、と気がつくかどうか。。。
そのことを、お釈迦様は後世の人に伝えたかったらしいのです。その象徴として選ばれた「蓮の花」。
すごい花ですねぇ。
この蓮の花は、とてつもなくエネルギーを持っている花らしいですよ。
蓮の花のカレンダーの前においている花が、枯れないでなんと、蓮の花の写真の通りになったとか。。。 そういう報告がずいぶんとあがってきているそうです。
蓮の花の写真を部屋に置くだけで、薔薇やゆりがそのようになってしまうのは、かなり高い格がある花と言えるでしょうね。
2,3年前に、岡山城址の池にきれいな蓮の花が咲いていたのを思い出しました。 あのとき、写真をとっておけばよかった。。。 ただ、きれいだなーって眺めていたけど、とても印象に残っていました。
蓮の花は、とてもきれいなピンク色をしていますよね。透明感のある、澄んだ色。