アメリカの花屋さん用の月刊誌があります。店頭にはおいてない雑誌です。
その、アメリカのFlorists' Review(フローリスト・リビュー)マガジンの2007年3月号の特集は、
【 Picture- Perfect Weddings 】
ピクチャー・パーフェクト・ウェディング
第8回目となるアメリカの花屋によるコンテストです。
とってもアメリカらしい結婚式があったので、ご紹介しましょう。
【 Best Wedding賞 】 ベスト・ウェディング賞
- 日時: 8/12/2006
- 場所: バージニア州のアパラチアン山脈の一角。Fancy Gap町にある、りんご農園
- ゲスト数: 80名
- アレンジメント予算: 2000ドル(約236,000円)
どうでしょう。お写真からわかるでしょうか?
アパラチア山脈の農家の一角ですよ。屋外結婚式です。
設定がりんご農園なので、お花はナチュラルで、オーガニックのものを、という希望。ただし、ドライフラワーや加工ものを使わないでという。
だから、このブーケは、農園チックになっていますよね。ハーブ類も入っているとのこと。
バジェットはかなり安いですね。だから、お花やさんは、この結婚式のために、春から自分のお庭にハーブ類を植えて育て、8月の当日に使ったそうです。
オレガノとタイムのハーブ入りとのこと。残念ですが、お写真からは特定できません。
でも、発想がおもしろいですよね。
ブライズメイド(花嫁さんの横に立つ女性たち)の持つブーケも、それぞれのドレスの色に合わせて、基本的な花とスタイルは一緒だけど、ちょっとづつ違います。
そして、レセプションがござの上??
ブランケット(毛布)がしいてあり、そこにはワイン入りのバスケットが。
いったいどんなお食事がでたのでしょうね。
すがすがしい戸外で、たくさんの緑に囲まれての結婚式。きっと、その地方をこよなく愛する人たちによって、楽しく行われたことでしょう。
とってもおもしろいと思いました!
そして、楽しそう。
日本やNYのホテルでやるのだけが、結婚式ではありませんよねー。
もう一つおもしろいのが、以下の賞をとった海辺での結婚式。
【 Best Ceremony賞 】ベスト・セレモニー賞
全くのビーチサイドでの結婚式。
波打ち際のすぐ横です。
このカップルは、スキューバダイビング中にエンゲージ(婚約)したとか。
だから、この赤い門みたいなものは、スキューバです。そこに、お花をアレンジしたもの。
以前東南アジアに住んでいたことがあるカップルなので、特に蘭の花の指定があったそうです。赤のダイビングボードが日本の神社の鳥居みたいに見えますね。 しかし、これも楽しそうです。
このほかに、以下のような賞がありました。
Best Cake賞
「ベスト・ケーキ・デコレーション賞」をとった作品。このカップルは、ロマンティックな秋色のウェディングを希望したとのこと。式は、秋たけなわ、2006年の10月22日です。
まるで、ラナンキュロスの花みたいに見える、丸くて花びらがたくさん重なっているバラは、" Circus "=サーカスという名前。それと蘭とハイペリコムが飾られています。そして、バラフライも!
Best Reception賞
「ベスト・レセプション・デコレーション賞」をとった作品。この結婚式は、招待客が500名で、テーブル数が50個の大きな結婚式だったようです。
各テーブルには、蘭がたくさん入った背の高いアレンジメントを置き、その周りに置いたアレンジメントが、この写真。
相当お金持ちの結婚式だったようで、総アレンジメントの費用が4万ドル、約450万円したと言います。どれほど、豪華だったのでしょうね。
Best Bouquet賞
「まぁ、クリスマスみたい!」と思ったら、この結婚式は、暮れも押し迫った12月30日に行われたようです。アメリカでは、まだクリスマス気分が残っていますから、やはり、赤とゴールドを使ってのアレンジメントとなりましたね。
赤のバラと白の蘭とステファノティスが入っています。キャスケード・スタイルのエレガントなブーケですね。
毎年恒例となったコンテストです。 ↓
アメリカのカリスマ主婦と言われているマーサ・スチュワートが、こだわりの家を建てたという話です。
← それが、こちら。
すべてピンクでまとめられている館です!
ピンクが好きか、きらいかは別として、よくぞここまでこだわったものだと感心します。
私はピンクは好きですし、それも今回のこのピンク色は、暖かい感じの色合いでとても和む感じが好きです。しかし、なんと、思い切ったことを! すべてピンクで揃えるとは・・・なかなか一般人にはできることではありません。
そして、またその部屋に飾るピンク色の花のアレンジメント。パーフェクト・マッチ・カラーですね。
彼女は、大変な金持ちと聞きますから、何件か家を持つうちの1件くらいは、このようにふんだんに遊び心を盛り込んだリゾート型の家を持つのは、なんてことはないのでしょう。
そのピンクの館の構想は、小さい頃から夢に持っていたそうです。実現させちゃいましたね。。。
AIFDの資格を持つフラワーデザイナーたちによる、展覧会(フラワーショー)やフラワーセミナーで披露された作品の数々です。デザインの学びのためにどうぞお役立てください。