『センターピースのラウンドの活け方』
『フラワーアレンジメントは全く初めてだけど、トライしてみたい!』
〜〜〜 そんな方のために、全くの初心者がこの通りに活ければ、第1作目を仕上げることができる!というレベルに編集しました。
もっと詳しくは、ステップ・バイ・ステップの 動画でのレッスンを用意しました。「アメリカの楽しいテーブルアレンジ」3回講座の第1回目です。そちらもご参照ください。
また、もっと簡単にサクッと作れるセンターピースの動画講座も作りました。「カジュアル・プチアレンジはこちらから」 ⇒
各フラワースクールによって、教授法に若干の差があると思いますが、ここでご紹介するのは、アメリカのフラワー業界で紹介されているアレンジのテクニックの一つになります。
しかし、どのスクールにも共通していることは、真ん中に中心であって、そこに全ての花が向かうことです。
茎の先があちこちむいていると、きれいな仕上がりになりませんので、活ける時にご注意くださいね。
センターピースは、フラワーアレンジメントの基本のスタイルです。そして、まず最初に習うのが、このラウンドの形。センターピースとは、どの方向から見ても万遍なく花が入っているスタイルを言います。そして、ラウンドは丸い形に仕上げるのが特徴です。
この基本を習得すれば、ご自分の感性を育てて、季節の花を使ったり、いろいろな色合わせに挑戦したり、個性的な花器を使ったり・・・と、その後自由にイマジネーションを広げていくことができるようになります。
それでは、アメリカで指導されているテクニックに、Let's Try!
このページでは、「楽しいテーブルアレンジ」のセンターピースのラウンドの応用形をご紹介しています。基本形はこちら ⇒
以下では、大きな薔薇やカーネーションなどを使って、また違った雰囲気に仕上げています。しかし、このページの作品をトライしてみるだけでも、ラウンド型ができますからやってみてください。
「楽しいテーブルアレンジ」の応用作品として学んでください。
かわいいバスケットアレンジ!
ラウンド型のバスケットに活けてみましょう。!
【 揃えるもの 】
ビギナー用のお花器はこのようなものをお勧めします。下記のオアシスの1/3個が縦に入るくらいの口径の大きさのものをご用意ください。
今日は、この中から一番左の丸いバスケットを選んでみます。(直径14センチX高さ10センチ)
吸水性のあるオアシスに水をたっぷり含ませて使います。最低でも10分以上は水に浸してください。普通は、その1ブロックのうちの1/3個を使います。
それと、花はさみとオアシスフローラルテープです。
<オアシスの設定の仕方>
1/3個のオアシスを花器にぎゅっと押し込んで、花器の上のふちからは約2センチくらい出るくらいに設定してください。
この時、あまり上部にオアシスがはみ出さないようにしてくださいね。オアシス部分が多いと、それだけたくさん葉っぱが必要となり、初心者にとっては、形を作りにくくなります。
花器とオアシスをフローラルテープで2箇所、留めました。このテープは、下の方まではみ出さないように注意して留めてください。
葉っぱは、レザーリーフ(Leather Leaf)=レザーファンを3-4枚ご用意ください。
- 【 花材 】
- カーネーション4本
- デイジー2本(濃い色と薄い色の2種類)
- それに紫のスターチス2本。
ピンクの花揃いです。少し紫が入って、同系色のアレンジに仕上げます。
今回は、この中から花を選んでみました。
どこでも手に入る花材で、まずはトライしてみましょう。
【 活け方の手順 】
レザーリーフは、花器の直径より少し短く切って、それを中央に3箇所、向かい合うように挿します。中心に向かって3方に伸びるように挿してください。
花器のふち、下のほうにも葉っぱを挿します。その大きさは、花器のふちから指2本分くらい外にでるくらいにしてください。今回の出来上がりの大きさは、あまりこのバスケットより大きくはみ出さずに、こじんまりと丸い形に作ろうと思います。
花器のふちに沿ってぐるりと葉っぱを入れたら、今度はその間、間に、オアシスのむき出し部分を隠すように丁寧に葉っぱを挿していきます。全体的に、葉っぱでオアシスが隠れ、特に、テープの部分が隠れたら、下準備の出来上がりです。
いよいよ花を入れていきます。まずは、中心にまっすぐカーネーションを1本挿します。高さは、だいたい花器の高さの分だけオアシスから出るくらいにしましょう。それから、3方に、カーネーションを挿します。場所は、オアシスの一番下、花器のふちの上に、やや斜め上気味に挿します。長さは、始めに葉っぱで測った長さで、ふちから指2本分くらいでるようにします。
今度は、少し小さめの花、デイジーを、そのカーネーションの間に3箇所挿します。これは、中心に向かって斜め45度くらいの角度に入れますが、長さに注意してくださいね。長すぎると、四角い感じに仕上がってしまいますので。この写真は、上から見たところです。
今度は、その間に、また少し色の薄いデイジーを挿してください。それから、紫のスターチスをちらします。
斜め上から見たところです。シフォンの同系色のリボンを入れてみました。使った花材は、カーネーションとデイジー2種、それに紫のスターチスの3種類の花です。
形を整えて、出来上がりです。どうですか?かわいく出来ましたか?ピンク系の花に紫色がアクセントになっていますから、類似色の色合わせになります。丸い形に仕上がるように、ご注意くださいね。
次は、バラの花も使ってもう少し大きく!
植木鉢のようなポット型に活けてみましょう。
今度は、絵がかわいい陶器のポットを使ってみましょう。(サイズは、直径12センチX高さ11センチ)
1/3個のオアシスを花器にぎゅっと押し込んで、花器の上のふちからは約2センチくらい出るくらいに設定してください。
小さい花器でオアシスがどうしても花器の上部より大きくはみ出る場合は、頭2センチくらいを残して、後は、トップを切り落としてください。初心者にとっては、最初からあまりたくさんの葉や花を使うと、形を作るのが大変になるので、このくらいのオアシスの設定で充分です。
- 【 花材 】 = 同系色のアレンジ
- ピンクのバラ 4本
- 薄いピンクのカーネーション 3本
- 濃いピンクのカーネーション 3本
- ピンクのオーストロメリア(Alstromeria)=アルストロメリア 3本
- ピンクのデイジー 2本
- ベイビーブレス=カスミソウ 1本
上のバスケットの時と同じように葉っぱを挿していきます。今回の葉は、ラスカス(Ruscus)=スライマックスを2本ほど使い、後はレザーリーフを1枚くらいを短く切って挿します。
大きさとしては、高さを花器の直径くらいにとり、横幅を花器の半径くらいの長さに切って、上記と同じように挿します。ふわっとした感じが、ボリュームを出してくれます。
真ん中にまっすぐ、バラを1本挿します。高さは、花器の高さ分くらいが、オアシスの上部より出るようにします。次に、花器の下の方、3方に今度は色の薄い方のカーネーションを挿します。その長さは、高さにとったバラの半分よりちょっとだけ長いくらいです。
それを斜め上から見たところです。
今度は、ピンクのバラをまたその間にバランスよく、斜め45度くらいの角度に、間に3本、3箇所に挿します。
それを斜め上から見たところです。
今度は、またその間に、濃い色のカーネーションを3本、3箇所に挿します。
その間に、オーストロメリアを3箇所に挿しますが、この時、オースロトメリアをそれぞればらしてあちこちに散らばして入れるとボリュームが出ます。
またその間に、デイジーを挿していきます。
最後に、あちこちにカスミソウを散らして、完成です。この時、カスミソウは、他のメインの花より上に出ないように丁寧に入れてください。かなりのボリュームに仕上がりましたね。ピンクの濃淡の同系色のアレンジの出来上がりです。
2つのピンクのアレンジメントの作品のご紹介でした。少ない花材でも、とてもかわいらしく、またバランスよく活けることができる方法ですので、ぜひトライしてみてください。超初心者の方でも、花材と花器類さえ揃えれば、うまく出来るようになるはずですので、大丈夫ですよ。楽しんでくださいね
また、きちんと基礎からしっかり学びたいという方へは、動画とPDFファイルを見ながら学習する、ネット講座「NYスタイル・楽しいテーブルアレンジ」をお勧めします。応用で上記のようなキャンドルもアレンジします。
センターピースのラウンドから始まって、パヴェというスタイルや少し高めの花器とリボンを入れ込んだアレンジも学べます。3回講座に分けて、しっかりと丁寧に動画とPDFファイルで説明していますから、アレンジの応用に役立つと思います。詳細は、こちらから ⇒