折ふしの行事に花を贈る
世界的に知られている行事に花を贈る最高のチャンスとしては、2月14日のバレンタインのの日と5月の第2日曜日の母の日でしょう。
日本でも、徐々にバレンタインに花を贈る習慣ができつつありますが、アメリカでは、とても一般的です。
真っ赤な薔薇の花束が最高のギフトとなり、それも90cmのロングステム(一番長い茎)の12本のブーケなどは、大変豪華な贈り物となります。
それというのも、アメリカのバレンタインは、男性から女性に愛を告白する日になっているからです。
ですから、真っ赤な薔薇は、男性の想いの深さを表すようで、その花束をもらう女性はとても幸せそうです。これは、日本のバレンタインと大違い。
日本の女性が、チョコレートを介して愛を告白するのもかわいいものですけれどもね。大胆に愛を男性から告白される、というのもうらやましいものですよね。
母の日の赤いカーネーションは、かなり昔から定着しています。しかし、最近では、母親に豪華な花のギフトを贈ることも定着しつつあるようです。やはり女性は、花が好きな方が多いので、ギフト選びに困ることはありません。
母親の好きな色合いのブーケや、癒されるような色合いのアレンジメントなど、あなたのお母様が喜ぶと思われる花をギフトされるとよいでしょう。それは、とても心のこもったギフトとなると思います。
最近では、母の日に鉢植えも人気となってきました。季節の花や胡蝶蘭なども、喜ばれるギフトになります。
そのほかの行事といえば、お正月、成人の日、ひな祭り、こどもの日、お盆、お月見、敬老の日、クリスマスなどが知られています。それに、3月、4月の卒業、入学式も入ることになるでしょう。けっこうたくさんありますね。
また最近では、アメリカの影響があり、10月末のハローウィーンのかぼちゃをテーマにしたアレンジが出てきましたね。オレンジ色と黒がこの季節のカラーとなります。
花屋さんでは、こういった季節のアレンジメントをたくさん揃えているものです。ふっと、その行事を楽しくしたいと思いついたときには、ぜひ花屋さんに行ってみて、その季節のアレンジメント用の花をゲットしてみてください。
普通のアレンジのときよりも、もっとわくわく感があるもので、アレンジしていてもとても楽しいものです。
アメリカの行事のアレンジメントとしては・・・
それでは、アメリカ人が花を贈るいろいろな行事をご紹介しましょう。
- 1月のお正月(これはクリスマスほどではありません)
- 2月のバレンタイン
- 3月のセイントパトリック・ディ(アイルランド人のお祭りで、NYでは5番街のパレードがあり、特に盛んです。他州ではそうでもないかもしれません。四葉のクローバーからの緑色をいたるところに使います。)
- 3月か4月のイースター(キリスト教の復活祭)
- 5月の母の日、大学の卒業式
- 6月の父の日、学校の卒業式
- 7月の独立記念日
- 10月末のハローウィーン
- 11月末のサンクスギビング(感謝祭)
- 12月のクリスマス(これは、一大イベント)
そのアメリカの行事の色合いとしては・・・
1月は、クリスマスの名残で、赤の南天や松などが手に入ります。
2月は赤とかピンク。なんといっても真っ赤な薔薇が主流です。赤にも濃い色、明るい色などいろいろなバリエーションがあっておもしろいです。これには、必ずといっていいほど、カスミソウがマッチします。
3月、4月の春のイースターは、薄いピンクや黄色の春の色。復活の象徴の卵、イースターエッグも飾りましょう。(黄色のレンギョウや水仙、そして、ピンクの木蓮のイメージです。)
5月の母の日ははっきりしたきれいな色で、赤とピンクが一番人気。一年中で一番お花が売れる時期と言われます。
6月の父の日には、父親の好きな色で、やはりブルー系がいいかしら。もしくは、6月にはジューンブライドなので、結婚式のイメージで白もいいですね。
7月あたりは、元気の出る黄色が人気。夏の花、ひまわりが代表です。または、独立記念日にはアメリカの国旗の赤、青、白の組み合わせもおもしろいものです。
10月のハローウィーンは、かぼちゃのオレンジ色と魔女の黒の色。秋色の菊も人気です。かわいいリボンもアメリカにはたくさんあります。
11月の感謝祭には、こっくりとした秋の色、紅葉のオレンジとか深い森をイメージするグリーンとか木の実の色とかの色合い。
12月のクリスマスは赤ともみの木のグリーンと金色。キャンドルが入ると、ぐっとクリスマスムードも高まりますね。
アメリカの行事は、季節ごとにとてもはっきりしている色合いなので、アレンジメントも変化にとんだ楽しいものとなります。日本の花業界も、この影響をかなり受けるようになってきました。ですから、覚えておいてもいいですね。将来的には、もっと影響を受けるように思われます。